こんにちは~hidebouです。
昔、繁華街には必ずあった中古のカメラ屋が無くなったは何故か、考えてみた。
1. まずフイルムカメラの中古販売店が減ってしまった主な理由は、以下の ような複合的な要因が考えられる。
1.1 デジタルカメラの普及とスマートフォンの台頭
1.2 デジタルカメラの登場により、フイルムの現像やプリントの手間がなくなり、その場で写真を確認できる手軽さから、多くの人がデジタルカメラに移行した。
1.3 さらに、スマートフォンのカメラ機能の高性能化は、手軽に高品質な写真を撮れるようになり、一般 的な撮影ニーズを満たすようになった。これにより、専用のカメラを持つ必要性が薄れ、フイルムカメラはもちろん、コンパクトデジタルカメラの需要も大幅に減少した。
2.フイルムの生産減少と価格高騰
2.1 需要の減少に伴い、フイルムメーカーがフイルムの種類を減らしたり、生産を縮小したりする動きが進んだ。
2.2 また、原材料費(特に銀の価格上昇)や生産コストの増加により、フイルム自体の価格が高騰した。
これにより、フイルムカメラを維持・利用するためのランニングコストが高くなり、気軽に始めにくい状況になった。
3. 現像所の減少
3.1 フイルムカメラで撮影した写真は現像・プリントが必要だが、その需要の減少から、街の現像所や写真店が次々と閉鎖となった。
これにより、フイルムを現像する場所を見つけることが難しくなり、フイルムカメラを使う上でのハードルが上がっている。
4. 中古市場のオンライン化
4.1 実店舗が減少する一方で、フイルムカメラの中古市場は、ヤフオク!やメルカリなどのオンラインオークションサイトやフリマアプリに移行している。これにより、個人間で手軽に売買できるようになり、実店舗の役割が薄れた。
4.2 また、専門性の高い中古カメラ店は依然として存在しているが、以前のように街のあちこちで見かけるようなことは少なくなっている。
特に日本においては、程度の良い中古品は店舗でしっかり検品・保証付きで販売される傾向があるが、状態の良くない「ジャンク品」はオンラインで格安で取引されることも多いようだ。
5. 店舗維持のコストと後継者不足
5.1 実店舗を維持するには、家賃や人件費などの運営コストがかかる。需要が減少したフイルムカメラ市場において、これらのコストを賄うのが難しくなった店舗も少なくないと思われる。
5.2 また、カメラや写真に関する専門知識を持つ後継者がいないために、閉店せざるを得ないケースもある。
もちろん、近年ではフイルムカメラのレトロな雰囲気や、デジタルにはない「撮る楽しみ」に魅力を感じる若者を中心に、フイルムカメラが再評価される動きもある。
しかし、その需要はかつてのように大規模ではないため、市場全体を支えるほどの力にはなっていないのが現状だ。
そのため、多くのフイルムカメラ中古販売店が姿を消すことになったと考えられる。
まとめ
デジタルカメラは新しければ新しい程、性能が良く、フイルム時代のカメラと違って製品自体のライフサイクルが短い。
したがって、カメラ自体に愛着を持って使い続けるのが難しい。また、デジタルのコンパクトカメラは、一部の高級品を除いてスマホにとって代わった。
近年は古いスマホでエモい写真を撮るのが若者たちに流行っているらしい。温故知新では無いが良い傾向である。
